2007年05月06日

仏人オタクの『コードギアス』評

 ゴールデンウィークも終わりですね・・・。

 そんなことより、フランス人のオタクによる『コードギアス 反逆のルルーシュ』評をご紹介であります!

 体制打倒派と体制改革派、占領者と被占領者、反乱派と恭順派、演技と本性、純血と寛容、民族主義と普遍主義・・・というような様々な二項対立が錯綜し、軽やかに疾走するこの作品、なかなか厄介だと思うのですが、普通に楽しまれているようです。
 
 ただ、『コードギアス 反逆のルルーシュ』の海外反響を既に紹介しているページ(Moonlight Fantasia様)にもあるように、他のメジャー作品ほどの知名度や人気はまだ無いようです。

 AnimeKaとAnime-Kunから作品紹介のページに投稿された批評(といっても感想程度のものですが)を三つ。興奮ぶりが伝わってきます。でもなぜか「スタジオ・CLAMP」・・・。


〜以下、訳。

一つめの批評

 スタジオ・CLAMPのファンは、CLAMPの才能ある女性たちが我々にいつも見せてくれるデザインをコードギアスのお陰でまた見ることができて大喜びでしょう(時々プロポーションがおかしいことがあるけどそれはおいといて)。登場人物のそれぞれが持つ役割が二重であること(例えば、親友や恋人と対立するといったこと・・・)によってあらゆる話の筋を組み立てる、CLAMPの巧みな脚本も見ることができます。

 物語の筋と展開は過激で、CLAMPのデザイン満載のアニメーションやステレオタイプ的な登場人物の性格付けにもかかわらず、全体としては成功しており、よくまとめられています。愛情に満ちたシーン、笑えるシーン、暴力的なシーン、感動的なあるいは残酷なシーンが錯綜する様は大いに評価されてよく、視聴者はいつも満足させられます。斬新さを狙って無理やり惑星Xzotron(*注1)や宇宙を舞台としたわけではなく、地上で、しかも日本を舞台とした脚本のオリジナリティもすごいです。この政治性を帯びた脚本が戦争を背景として日本の歴史的過去を思い起こさせる点や、侵略者に対する恐怖、自由であり続けるという決意、鋭敏な愛国主義を伴って強く意識される国民的アイデンティティのおかげで、この物語は極めて完成度の高いものとなっています(私の趣味だけど)。テロリズムや過激主義のような現在の国際問題だけでなく、平時に生きる我々の心に普通は去来することのない問題、例えば「善と悪の境界線をどこに引くのか?国の幸福のためになるのであれば人を殺すことができるのか?」といった哲学的な問題も作中で扱われています。

 要するに、素晴らしいアニメーションで、デザインを好むと好まざるとにかかわらず実によくできていて、話もよく練られているから(ところどころねじれてるかも?!)、この傑作には文句の付け所がないのです。加えて、日本で放送されたのと同じ年にフランス語のサブで見ることができるという幸せ、それ以外に人は何を望むというんでしょう?
 ハッピーエンド?
 CLAMPにそんなものを期待しても無駄です。
 - hika_chan -

 (*訳注1:これがなんなのかわかりませんでした。)

 参照先:http://www.animeka.com/animes/detail/code-geass-hangyaku-no-lelouch.html


二つめの批評

 傑作だ!

プラスの点:

 −キャラクターデザイン:これは微妙な話題かも。でも、好きにしろ嫌いにしろ、Clampによるものだから無関心ではいられない!

 −アクション:緩むことのない、アクションに次ぐアクション!すべてが完璧につながっていて、エピソードが終わる頃に次のエピソードがすぐに見られないと少しイライラしてしまう。

 −ルルーシュとスザクの関係:この二人は子どものころから友達で、何かに関して衝突するなんて考えられない。でも、二人の考え方は全く違った方向に分かれてしまい、知らず知らずのうちにお互いに戦い合う破目になってしまう。

 −ルルーシュのカリスマ:少なくとも言えるのは、ルルーシュのカリスマは彼自身の強さから引き出されるもので、ギアスの力を得る前であっても最初からそれがある。彼はC.C.が託した使命を、どんな手段を使ってでも最後までやり遂げる決心をした。C.C.の大儀がそのまま彼の生きる理由となってしまう・・・(同時にルルーシュは学校でC.C.をウザがってるからそんなに驚きではないけどね)。

 −第8回と第17回の後の総集編は、それまでに起こったことをもう一度説明するために時間を無駄にしたわけではなかった。もちろん、総集編は無い方がいい。でも何らかの理由で仕方がなかったのかもしれない。二つの総集編はとても分かりやすかったし、基本的な筋を上手くまとめていた。

 −ルルーシュのパーソナリティが、話が進むにつれて変化した。それがものすごく良かったり、すごく不愉快だったり・・・。

マイナスの点:

 −あの序盤!酷い!めちゃくちゃ!第一話では、話が四方八方に飛び、始めから完全に理解するためには少し頑張らないといけない。第二話については・・・ああぁぁ第二話、私はげっそりしたよ。既に言ったように、アニメの名に値するようなアニメではなくて、『パワーレンジャー』でも見ているような気分だった・・・。でも実は見続ける価値がある。

 −メカ・キャラ(chara-mecha):私はメカに関しては中立的ではなくて、『宇宙伝説ユリシーズ31』のノノを別にすれば、概してあんなものはクズ鉄の山みたいなもの(^^’)。だって、あの足の後ろに付いてるキャスターみたいな奴が、あんないい性能を産み出すわけ無いじゃん・・・(*注2)。

ドキドキする点:

 −第23話でこのアニメは絶頂に達する。全てがうまくいくはずだったのに・・・全てが台無しになる何かがいつもあるというわけ・・・。全ては悪い方へ、そして良い方向に軌道修正することができるのかわからない・・・。

結論:

 このアニメの批評を書くためには(この夏に放送されるはずの)最後の二話を待たなければ成らない?いやいや、私はそうは思わない。アニメのクオリティがあれだけのものだったんだから、最後の二話が全てを台無しにするとは思えない。このアニメはとにかく何度も見直すべきちょっとした傑作なの・・・。
 だから採点は10点満点の9点。充実した時間を過ごしたいのなら、見るべき! 
 ‐Ellendra- 9/10

(*訳注2:ナイトメアフレームのランドスピナーがお気に召さなかった模様です。)


三つめの批評

 今、第23話の段階で(つまり最後の24と25話の二つの無い段階で)このアニメについての批評をしたい。
 コードギアスはサンライズの新作。第1話からうねる様に巧みな脚本。回が進むにつれて主人公に対する嫌悪感が増す。
 デザインに関しては最高。CLAMP(『X』、『聖伝−RG VEDA』、『カードキャプターさくら』、『xxxHolic』、『ツバサクロニクル』・・・)は、いろいろなキャラクターを与えられた素晴らしい登場人物を作ってくれた。さらにサンライズは、回が進んでも全然衰えることの無いグラフィックが続く、素晴らしいアニメーションを制作してくれた(面白くない回なんてほとんど無かった!)。

 コードギアスは簡単に私たちの心を掴み、熱狂させてくれた。主人公に対する嫌悪感はあるけど、他の登場人物にいれこめばいいのだ。
 音楽も素晴らしいから、このアニメのエスプリを際立たせるOSTが待ち遠しい。
 憎しみ、愛、悲しさ、コードギアスは大傑作。すばらしいアニメ。だから最後まで見通すことをお薦めする(私は最終二話を見るかどうか迷ってるけど・・・)。
 - Anoy - 10/10

 参照先:http://www.anime-kun.net/animes/fiche-code-geass-hangyaku-no-lelouch-1038.html


〜以上、訳終わり。



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