6月3日付けでルモンド紙が報じた仰天ニュースをご紹介します。
同性愛者の乱交パーティでエイズウィルスを注射した四人、ベルギーで逮捕とのことです。
ロシアンならぬ、ギリシアン・ルーレット・・・。
〜以下、訳。
同性愛者の乱交パーティでエイズウィルスを注射し四人が逮捕−ベルギー
ベルギーで、同性愛者の乱交パーティ中に故意にHIVウィルスを注射され、少なくとも五人が感染した。このうち四人が告発した。
ベルギー北部のフローニンゲン裁判所によると、被害者の数はより増える可能性がある。ベルギーを唖然とさせたこの事件が明らかになったのは5月30日。この日から72時間のうちに、この事件に関する証言を匿名で収集するために特別に設置されたフリーダイヤルに、既に何十人もの人々が問い合わせをしてきている。
四人の容疑者は5月13日から勾留されている。四人のうち三人はエイズウィルスの保菌者であり、さらにそのうち一人は女性であった。
インターネットを介して参加者を募った私的なパーティの最中に、彼らは「レイプ・ドラッグ」(drogue du viol)と言われる4-ヒドロキシ酪酸(略称GHB)とエクスタシーを混ぜたカクテルを被害者に飲ませた。そして容疑者は被害者をレイプし、HIVに感染している各自の血液を混ぜたものを被害者に注射した。女性の容疑者はこのドラッグを提供した疑いがもたれている。
犯行グループは、一年前から事件を計画していた模様。予審中の容疑者のうち二人は、既に犯行を自供しているが、供述はあやふやであるという。警察に語った容疑者の供述によると、感染させられた被害者を「喜ばせ」たくて犯行に及んだとのことである。なぜなら感染することによって、コンドームを付けずに性的関係を持つ事が可能になるからであるという。パーティを主催した33歳から48歳までの三人の男性も、血液を互いに交換しあっているという。
警察と裁判所は、数ヶ月前に[事件に関する]憂慮すべき情報を得ていたにもかかわらず、対策を怠ったとして非難を受けている。捜査責任者は、この種の事件については証言を集めることが難しいと弁明している。
警察と裁判所は証拠と証言を集めようと、被害にあった可能性のある他の参加者に対して警告を出した。
オランダの専門家によると、この事件は同性愛者だけが関わっているわけではないため、より一層複雑であるという。最新の調査研究によると、この種のパーティに参加するのは、両性愛者や異性愛者、時には既婚者も含まれる。
いずれにせよ、エイズに対する懸念が希薄化し、感染する危険性を遊びにして楽しむ傾向が一定の人々の間で広がっている、と報告されていることに公衆衛生当局は憂慮を示している。同性愛者の中には、彼らが「ギリシアン・ルーレット」と呼ぶ遊び、すなわちHIV保菌者の男性とコンドームを付けないで定期的に[性的]関係を持つことに夢中になる者もいるのである。
アブクリンク保健相は、5月31日木曜日、「オランダHIVの会」(HVN)と、この会と協力関係にあるグループの一つである「陽性&プライド」(Poz&Proud)に対して調査を開始することを表明した。
「陽性&プライド」は、コンドームを付けない性的関係を推奨する、同性愛者向けパーティの主催団体との関連性が指摘されている。HVMは、ボランティア組織であり、「陽性&プライド」とは反対に、ウィルス感染の予防を促進するための補助金を受け、感染した人を支援している。
他のオランダの同性愛者団体は、フローニンゲン事件を一般化しないよう主張し、また、Gaykrantの編集長Henk Krol氏が指摘するように、この事件は「同性愛とは何の関係もない」極めて小さなグループの仕業であるとも主張している。Krol氏は「このような遊びに興じる人々は単に頭がおかしいだけ」と説明する。
Jean-Pierre Stroobants 2007年6月3日
〜以上、訳終わり。
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