事実上の夫、オランド社会党書記長と別れたようですね。次の大統領選挙にも出馬すると宣言しているようですが・・・。
日本に対する酷いイメージを、疑うことなく抱き続けることができるというのは、ある意味「凄い」ことだと思います。
〜以下、訳。
日本の凶悪犯罪
〜〜以下、ロワイヤル『チャンネル変えまくり〜』から引用。
日本のポルノ作品と犯罪
東京では、幼児連続殺害事件を機に、容易に手に入り、激しい暴力を伴う日本のポルノ作品が問題視され、大きな議論が巻き起こった。
実際、警察は、遺体が切断された6歳の幼女を含む、6人の幼児殺害の元凶である宮ア勤の自宅で、ホラーとポルノのビデオテープを8000本発見したのだ(*訳注1)。そこで議論はこのような「創作作品」の妥当性に関するものとなった。
さらに、日本では初めて、(14歳から19歳の間の)未成年者による非行行為が、今年上半期において、成人の犯罪件数を越えてしまった。
ある意味で極端に慎重な日本のシステム(最近の政治汚職事件がそれを示している)は、暴力とポルノの分野において非常に自由放任主義的であり(*訳注2)、青少年や子どもが出演するまでになっている。急増する出版物やビデオは、8歳から15歳までの少女までをも登場させている。無邪気さと、変態さと、そして激しい暴力(子どもが切り刻まれる)が混ざったもの、それが日本のテレビ番組やアニメーションに何度も映し出される映像なのだ。このタイプの漫画は、15歳から18歳の少年が購入しており、記録的な売り上げを達成している(*訳注3)。
宮ア勤による殺人事件の後、あるテレビ局は、激しい暴力を含む映画の放送枠を廃止することにした。そしてポルノのビデオテープ入手に対する法的規制が検討されている。すんでのところだったのだ!
しかしあまりに遅すぎるのではないか?そしてヨーロッパは、このように行動すべき段階に至っているのではないのか?我々は、腕をぶらぶらさせるだけで、何かが起きてから先見の明がなかったと嘆くだけでいいのか?
このような問題は大したことではないと未だに考え、そしてリベラリズムを口実にして市場を放任するだけで満足していてよいのか?否、なぜなら映像作品を商売にしている者は、電波放送ネットワークの所有者でも、テレビ局の社長でもないからだ。この放送ネットワークは公共財産なのであり、社会は、視聴率測定システムの他に、説明を求め、議論に参加する権利を完全な形で持っているのである。このような議論が行われることが一層必要なのである。
〜〜以上、ロワイヤル『チャンネル変えまくり〜』より87〜88頁を引用。
〜〜以下、Xerbias氏の分析。
分析:ルモンド紙の三面記事を読み、セゴレーヌ・ロワイヤルは、日本で制作されるあらゆるアニメーションのせいで、この国が今や最も恐ろしい犯罪と暴力に毒されている、と考えるに至ったようです。加えて彼女が、漫画の記録的な売り上げと未成年者の非行を関連付けていることが指摘されます。しかし、彼女の分析はここでも失敗しています。なぜなら日本は、常に世界で最も犯罪が少ない国の一つだからです。このような、事実に反する意味の無い分析は、セゴレーヌ・ロワイヤルが日本のアニメーションに対して望んでいるあらゆる対策の口実になっています。そして、それを通して彼女はほとんど評価に値しない偏見を勝手に思い描き続けているのです。
〜以上、訳終わり。
参照先
*注1:正確には、押収されたビデオテープは5793本で、このうち性的なものや残酷なものは1%に過ぎなかったとのことです(参照)。
*注2:ご存知のように、フランスは、自由一般に対する制限が大きい国です。特に表現の自由に関しては、差別表現や暴力表現に対する法的規制が設けられています。そのようなパターナリスティックな側面の強い国から見れば、日本は「極端に慎重」、あるいは「自由放任主義」的と見えるのは当然かと思います。しかし、もし日本が表現の自由の領域において、パターナリスティックな法的規制をしていたとすれば、アニメの表現やジャンルがここまで多彩にはならなかったのではないかと思われます。
*注3:この「記録的な売り上げを達成した」漫画が、具体的にいかなる作品を指しているのか分かりませんでした(当時批判された、日野日出志氏の作品を指している可能性はあるかと思います)。