仏題は” La Traversée du temps”。”
追記:素直に直訳すれば『時間の横断』ですね・・・。難しく考えすぎでした。あなはずかし。
フランス公式HPはこちら。
フランス版予告編はこちら(Youtubeにもあがってました)。
予告編の真琴の声がオバサン臭くてギャフンとなりましたが、フランス人も逆上してアロシネのコメント欄で乱射大会となっておりました。
「ウワーフランス語吹き替え版・・・」
「信じられん!この吹き替えはなんだ!」
「吹き替え版とオリジナル版が公開されるからパニックになるな!」
「確かに声は酷いが映画は悪くなさそう。とにかく見に行かないと。」
「どうでもいい友達の紹介だけでどんな映画だかわからんじゃないか!とにかく、あんな声は17歳じゃない!!」
などなど・・・。
では、映画専門総合サイト・アロシネから、『時をかける少女』に関するプレス評(抜粋)をご紹介します。総合で三ツ星なので、「良」程度の評価ということでしょうか。
〜以下、訳。

新聞雑誌名‐評者の名前 星数 となっています。
分布:四ツ星=2 三ツ星=6 二ツ星=3 一ツ星=1
総合点:三ツ星
Metro - Florence Santrot ★★★★
この日本のアニメーション映画は、最初から最後の音楽まであなたを魅了して離さない。
そしてあなたは微笑みを浮かべて映画館を出ることになる。
Le Journal du Dimanche - Stéphanie Belpêche ★★★★
このアニメーション映画は、緩むことのないリズム感と抗し難い面白さによってすぐにのめり込んでしまう。成功作。
Libération - Didier Péron ★★★☆
細田守はその演出とシークエンス構成により、深みと重さを出そうとしている。憂鬱をかけるアニメーション。
TéléCinéObs - ME Rouchy ★★★☆
細田守の映画は、哲学的でありながら遊び心に富んだ永遠性に関する物語であり、驚くべき良作である。美しいグラフィスム、知的な脚本、そしてちりばめられた詩情性。
Le Monde - Thomas Sotinel ★★★☆
日常生活の最もありふれた瞬間に、とてつもない物語空間を吹き込むという点が、『時をかける少女』の素晴らしい着想だ。とは言え、この真面目な意図が、演出を損ねることはなかった。話の筋はシンプル、むしろ可愛らしい。そしてアニメーションは、磨き上げられた『パプリカ』には及ばないものの、十分に流麗である。
Les Inrockuptibles - Léo Soesanto ★★★☆
この魅力的なアニメーション映画は、実験的でみずみずしい香りを放っている。メタフィジックというよりはメランコリックで、夏の最後の日のような軽妙な物語である。
aVoir-aLire.com - Romain Le Vern ★★★☆
マッドハウス製作のこのアニメーション映画は、製作者たちの野心に見合った驚くべき良作となっている。非常に面白いユーモアや抑制された技巧によって、時間の渦の中奥深くへ我々をいざなうことに成功している。
MCinéma.com - Franz Miceli ★★★☆
あまりに長いこの映画は、そのラストで集中力を失ってしまっている。アニメーションには、『パーフェクトブルー』のような奥深さや、『東京ゴッドファーザーズ』のような豪華さはない。しかし、極めて流麗である。『時をかける少女』のノスタルジックな雰囲気や徹底して軽妙なトーンは、この作品のこの上ない魅力となっている。
Le Parisien - Hubert Lizé ★★☆☆
このマンガ的なカートゥーン(cartoon)は、反抗的な少年たちすべての心を魅了するだろう。しかしながら、長さに見合うちょっとした息抜きがこの物語には無い。
Ouest France - La redaction ★★☆☆
表現形式は日本人同胞の巨匠たちと同じ程度に創造的とは言えないものの、細田守は少女を可愛らしく描き出している。
Score - Alex Masson ★★☆☆
『時をかける少女』は、宮崎という頂点に比肩しうるほど、現代東京の少女の眩惑を上手く捉えている。しかし残念ながら、それはアニメーションにおいてではなく、脚本においてである。
Première - La Rédaction ★☆☆☆
ジャパニーズ・アニメーションという領域に何の新しさももたらしていない。この映画は宮崎作品のレベルにはとても及ばない。
〜以上、訳終わり。
宮崎駿と比べてもなぁ・・・。
参照先
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